【NTT】株式25分割へ 今後の株価はどうなる?今は買いどきか【新NISA影響株】

【NTT】株式25分割へ 今後の株価はどうなる?今は買いどきか【新NISA影響株】

すゝめです。

今回は株式を25分割すると発表して話題
日本電信電話株式会社(9432)(以下、NTT)
について記載していこうと思います。

【日本取引所】高配当化? 2023年おすすめ銘柄 新NISA影響株

 

株式分割 25分割へ

 

NTTは5月12日、6月30日を基準日として1株を25株に分割すると発表しました。NTTの分割は2020年以来です。

 

株式分割の目的 概要 日程について

目的

2024年から新しいNISA制度が導入されることも踏まえ、株式分割を行い、投資単位当たりの金額を引き下げることにより、より投資しやすい環境を整え、当社グループの持続的な成長に共感していただける投資家層を幅広い世代において拡大することを目的としております。
なお、今回の株式分割を行うことにより、東京証券取引所が明示している望ましい投資単位の水準(5万円以上50万円未満)を外れることになりますが、単元未満株主が増加している現状などを踏まえ、投資環境を整えることで、議決権を有する株主として当社株式を保有していただきたいと考えております。今後の投資単位の水準については、新しいNISA制度導入後の株式市場の動向や株主構成の変化等を総合的に勘案しながら、引き続き検討してまいります。

(引用:公式ホームページ)

株式分割目的に対して簡単にまとめると以下のようになります。

  • 2024年からの新NISA制度に向けて単元株あたりの金額を下げてより広い世代の個人投資家に投資をしてもらう

 

現在でも証券会社によっては単元未満株(100株以下)での株取引が可能です。
(例:マネックス証券のミニ株、楽天証券のかぶミニ等)

しかし、これらの単元未満株の株取引では単元株毎に受け取れる
議決権が受け取れません
そのため、単元株の高い株であればあるほど、その保有者(議決権の所有者)は

  • 企業
  • 機関投資家
  • 個人投資家(資金力の多い)

にかたまってしまう傾向にあります。

そのため、今回の株式分割を行うことにより
資金力の多くない個人投資家でも投資ができるようになり
結果的にはNTTの議決権所有者の若年層の割合は今より多くなると思います。

概要

①分割の方法
2023年6月30日(金)を基準日として、同日付の株主の所有する当社普通株式を、1株につき25株の割合をもって分割いたします。
②分割により増加する株式数
・株式分割前の発行済株式総数: 3,622,012,656株
・今回の分割により増加する発行済株式総数: 86,928,303,744株
・株式分割後の発行済株式総数: 90,550,316,400株
・株式分割後の発行可能株式総数: 154,823,022,500株

(引用:公式ホームページ)

概要としては上記の通り現在の1株を25株に分割します。

またこれにより単元株(100株)の株価は
現在が約40万円に対して
25分割後は約1万6000円になります。

この金額であれば、毎月3万円以内で積立投資を行っている個人投資家が
毎月単元株毎に投資する可能性も大いにあります。

日程

① 基準日公告日: 2023年6月15日(木)
② 基準日: 2023年6月30日(金)
③ 効力発生日: 2023年7月1日(土)(実質的には7月3日)

(引用:公式ホームページ)

株式分割の行われる日程については上記のとおりです。

NTT 株式分割 目的

NTTのビジネスモデルについて

NTTは周知の通り、国内通信の最大手です。

情報通信関係で欠かせないインフラである
光回線やモバイル通信網を握っている
非常に強いビジネスモデルです。

電話サービスの開始から現在で約150年経ち
総合ICT事業移動通信事業(NTTドコモ、NTTコミュニケーションズ、NTTコムウェアなど)、
地域通信事業(NTT東日本、NTT西日本など)をメインにNTTグループの地位を確立しています。

NTTグループ

NTTは25分割によって今後買いなのか

NTTは25分割によって今後買いなのかについて記載する前に

以下の事項を確認していきます。

  • 現在の配当利回りと今後の配当について
  • 現在の株価指標について 割安なのか
  • 株主優待はどうなるのか

 

現在の配当利回りと今後の配当について

NTTのここ20年の単元株あたりの配当金の推移は以下の通りで順調に右肩上がりになっています。
またここ13年は連続増配でもあります。
株式分割後の配当金予想も現在(120円)よりも多い125円と発表されました。

NTT 配当利回り

また以下の通り、2011年以降は毎年自社株買いを行っているので
その点でも株主思いの会社でもあります。

NTT 自己株式取得推移

 

現時点での配当利回りは3.0%
そのため、高配当とまではいえないですが
直近1年の配当利回りの推移を見ると、2.8%〜3.2%で推移しているため
現在の3.0%は平均くらいと言えます。

また、NTTは上記で述べたように安定した底堅いビジネスモデルのため
長期保有の高配当投資としてはおすすめできます。

現在の株価指標について 割安なのか

株価については現時点で1株約4100円です。
直近3年株価推移で見ると順調に右肩上がりになっています。

また、企業が保有する純資産に対して株価が割高か割安かを判断する際に用いる株式指標PBRの過去3年間の推移は下記のとおりです。

NTT PBR

 

過去1年間の推移からみると
現時点での株価は比較的割高〜平均くらいと言えます。

 

株主優待はどうなるのか

現在(株式分割前)の株主優待は以下のとおりです。

  • dポイントの進呈

基準日時点で、100株以上保有し、以下の保有期間の株主

2年以上3年未満(株主名簿登録日が2020年4月1日~2021年3月31日に該当する株主):1,500ポイント

5年以上6年未満(株主名簿登録日が2017年4月1日~2018年3月31日に該当する株主):3,000ポイント

この優待は
株主へ毎年進呈するものではなく
同一の株主番号で得られる最大のポイント数は4,500ポイントです。

 

そして株式分割後の優待についてですが
この優待をこの進呈条件のまま維持すると発表しています。

現在の株価のまま25分割が行われたとしたら
単元株(100株)が約1万6000円で購入できるので
5年間保有するだけで合計4500円分のdポイントが受け取れることになります。
5年で約28%分のポイントを優待で受け取ることができて
配当金自体はしっかりと別にあります。

これについてはNTT太っ腹としか言えません。

 

結論 NTTは現在買いなのか

結論としてはNTTは長期保有前提であれば現在
買いだと思います。

理由としては下記のとおりです。

  • 新NISAにより株をやり始めた人が買いやすい株になるから
  • 優待の維持により、100株だけ保有する個人投資家が増加するから
  • 連続増配株であり、現在の配当性向にもまだ余裕があるため、今後の増配にも期待できるから
  • なによりNTTが非常に優秀なビジネスモデルを確立しているから

上記の上2点により、2024年以降には現在より個人投資家に人気の株になると思います。

ですが、NTTに投資をしてもいいと思える一番の理由は
上記の最後の点である
NTTが非常に優秀なビジネスモデルを確立しているから
という点につきます。

これほどまでに底硬いビジネスであれば
安心して長期投資を行えます。

 

 

最後に注意点としては
株式分割前後は株価が激しく上下することがあります。

 

特にNTTは25分割のため、これから7月までの分割される期間は
なんとも株価がどうなるのかはわかりません。

25分割前に買っておけば、分割後に大きく株価が上がり
利益が乗るかもしれないし、すでに現在の株価がそこまで
織り込み済みかもしれません。

 

そのため、今後NTTを購入する人は
様子見位の量を購入するのであれば分割前の今でもいいですが
現時点でそんなに余裕資金がない場合は
株式分割後に少し間を置いてから購入するほうが
精神的にはいいかもしれません。

 

(引用:公式ホームページ)
(引用:バフェット・コード)

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