【2025年版】利回り4%超えの“安定優良高配当株”3銘柄を厳選解説

はじめに

株式投資で「着実に資産を増やす」方法として、いま再注目されているのが高配当株投資です。
特に、株価の値上がりを狙うよりも、安定した配当収入を得たい投資家が増えています。
しかし、単に「利回りが高い」だけでは危険です。減配や業績悪化によるリスクを避けるためには、財務の健全性・配当性向・非減配実績をしっかり確認することが重要です。

そこで今回は、2025年時点で利回り4%超えを維持しつつ、配当性向が適正で、長期にわたり減配のない安定企業を3銘柄に厳選しました。
どれも「長期保有に向く」配当株です。

 


銘柄①:KDDI(証券コード:9433)

通信インフラを支える安定配当銘柄

KDDIは携帯キャリア「au」を中心とする通信大手で、国内の安定した通信収入を軸に成長を続けています。景気変動の影響を受けにくく、長期の安定配当が特徴です。

  • 配当利回り:約4.1%(2025年11月時点)

  • 配当性向:約45%

  • 非減配実績:20年以上連続非減配(2002年以降、一度も減配なし)

  • 増配実績:12年連続増配

KDDIは安定した通信収益と強固なキャッシュフローを背景に、株主還元に非常に積極的です。2024年度には自己株式取得(自社株買い)も発表しており、株価下支え効果も期待できます。

業績は過去10年間、ほぼ右肩上がり。営業利益率は20%を超え、通信業界ではトップクラス。
配当性向も50%未満に抑えられており、今後も無理なく増配が可能なバランス型の優良企業です。

KDDIのような「ディフェンシブ銘柄」は、市場全体が荒れた時でも強く、長期投資の軸に置きやすい存在です。


銘柄②:三井住友トラスト・ホールディングス(証券コード:8309)

金融セクターの“減配なし”信託銀行グループ

三井住友トラストHDは、信託銀行を中心とする金融持株会社で、資産管理や年金信託などの手数料収入ビジネスを主軸にしています。
一般的な銀行よりも景気に左右されにくい構造を持っており、安定的な利益を生み出す点が特徴です。

  • 配当利回り:約4.2%(2025年11月時点)

  • 配当性向:約43%

  • 非減配実績:統合以来、減配なし(2001年以降一度も減配なし)

  • 増配実績:直近5年間で連続増配中

同社は「累進配当方針(減配しない)」を公式に掲げており、配当金を減らさず維持・増配を継続することを明言しています。
業績も堅調で、信託報酬収入や不動産関連の収益が安定。金利上昇局面でも純利益が増える構造になっています。

さらに、2024年度から「配当性向40%以上を維持する方針」を明文化しており、株主還元の姿勢がより明確になりました。
金融セクターの中では、安定配当と増配姿勢の両立ができている数少ない銘柄といえます。


銘柄③:アイカ工業(証券コード:4206)

26年連続減配なしの“隠れ高配当優良株”

アイカ工業は、建材用接着剤や住宅用化粧板などを手掛ける老舗メーカーです。住宅リフォームや公共インフラ向けなど、安定需要の高い分野で事業を展開しています。
派手さはないものの、財務が極めて健全で、地味ながらも配当実績が光る企業です。

  • 配当利回り:約4.8%(2025年11月時点)

  • 配当性向:約35%

  • 非減配実績:26年連続減配なし

  • 増配実績:15年連続増配

長期で見ても、業績・配当が安定しています。営業利益率も10%前後を維持しており、景気変動時でも黒字を確保。
配当性向35%という数値は、内部留保とのバランスが取れた理想的な水準で、今後の増配余力も十分です。

また、海外展開が拡大しており、円安局面では利益押し上げ要因にもなります。製造業ながらも安定感が高く、“地味だけど堅実な高配当株”の代表格といえるでしょう。


まとめ:4%超えの“安定型高配当株”で長期戦略を

今回紹介した3銘柄は、いずれも「配当利回り4%以上」「配当性向50%以下」「減配実績なし」という条件をクリアしています。

銘柄名 利回り 配当性向 非減配実績 業種
KDDI 約4.1% 約45% 20年以上 通信
三井住友トラストHD 約4.2% 約43% 減配なし(累進配当) 金融
アイカ工業 約4.8% 約35% 26年連続減配なし 化学・建材

これらは単に「利回りが高い」だけではなく、“減配しにくい構造”を持つ企業です。
株価が短期的に動いても、長期保有で配当を積み上げることができる点が最大の魅力。

また、業種が分散されているため、景気変動リスクを抑えながらリターンを得やすい構成です。

  • 通信(KDDI)=ディフェンシブセクター

  • 金融(三井住友トラスト)=金利上昇局面に強い

  • 建材(アイカ工業)=製造業の安定型

いずれも**「守りながら増やす」タイプの高配当株投資**に最適といえます。


おわりに

2025年の日本株市場は、金利・為替・インフレといった外部要因が複雑に絡む年になると予想されます。
そんな時こそ、安定して配当を出し続ける企業への長期投資が、資産形成の王道です。

短期的な株価変動に左右されず、「配当をもらいながら保有を続ける」という姿勢が、今後の投資成功の鍵を握ります。
今回紹介した3銘柄は、まさにその軸を担える存在です。

あなたのポートフォリオにも、ぜひ“安定高配当株”を取り入れてみてください。

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