人間は1日に○回うそをつく? 心理学が示す“日常の無自覚行動”

人間は1日に○回うそをつく?
心理学が示す“日常の無自覚行動”


【結論】

人間は1日に「6〜10回」うそをつくと言われています。

しかも、そのほとんどが“無自覚のうそ”です。

「そんなに嘘ついてないけど?」と思う人ほど、日常的に小さな“白い嘘”を積み重ねています。


【なぜうそをつくのか?心理学の根拠】

人間は「自分を守る」「相手を傷つけない」ために嘘をつくようにできています。

心理学者ティモシー・レビンの研究では、人はコミュニケーションの中で「自己防衛・協調性・印象操作」の3つを無意識に行なっているとされます。

● 無自覚な嘘の3パターン

① 自分を守るためのうそ(自己防衛)
例:「忙しかったから返信できなかった」(実は忘れてただけ)

② 相手を傷つけないためのうそ(協調性)
例:「その髪型、似合ってるよ!」(本音はまあまあ)

③ 自分をよく見せるためのうそ(印象操作)
例:「早起き得意です」(実際は90%寝坊)


【具体例:日常で起きている“無自覚の嘘”】

■ 例1:LINE返信の遅れ

「バタバタしてて返せなかった〜」
→ 実際:通知を見たが「後でいいか」で忘れた。

■ 例2:仕事の場

「大体わかってます!」
→ 実際:半分くらい不明。

■ 例3:恋愛

「怒ってないよ」
→ 実際:まあまあ怒ってる。

■ 例4:SNS

「最近読書してます」
→ 実際:1冊読んだだけで読書家感を出す。


【なぜ「無自覚の嘘」が増えるのか?】

 

実は、こうした無自覚の嘘の背景には、
「最悪を想定しすぎる思考のクセ」が隠れていることが多いです。

ネガティブ思考が止まらない人の特徴や、
そこから抜け出すための具体的な習慣については、
こちらの記事で詳しく解説しています。

ネガティブ思考が止まらない人の特徴と、今日からできる改善習慣3つ

 

「無自覚の嘘」が増える理由はシンプルで、現代は会話量が圧倒的に増えているからです。

  • SNS
  • LINE
  • 職場のコミュニケーション
  • オンライン通話
  • 家族・友人との会話

昔より“コミュニケーションの回数”が圧倒的に多く、嘘の総量も増えるわけです。

特にSNSは「印象操作の温床」なので、心理学者はSNS普及=小さな嘘の増加と指摘しています。


【嘘を減らすとどうなる?】

嘘を減らすだけで、こんなメリットがあります。

● ① ストレスが減る

嘘は脳負荷が大きいため、減るだけで精神的にラクになります。

● ② 人間関係がシンプルに

本音で話すと、無駄なトラブルや誤解が激減します。

● ③ 自分を偽らなくてよくなる

印象操作が減り、自己肯定感が自然と上がります。

 

無自覚の嘘が多いと、実は休日でさえ脳が完全にオフになりません。
「何もしていないのに疲れが取れない」と感じる人は要注意です。

なぜ休日が一瞬で終わったように感じるのか、
脳科学の視点から解説した記事はこちらです。

気づけば休日が一瞬で終わる理由:脳科学で読み解く“休んだ気がしない問題”


【読者ができる行動:今日から嘘を減らす方法】

● ① “小さな本音”を1つだけ増やす

・「今日は少し疲れているので短めで話したいです」
・「実はまだ理解できていないので教えてほしいです」

● ② SNS・LINEで “盛らない”

・加工しすぎない
・読んでない本を読んだと言わない
・行きたくない飲み会を「仕事で行けない」でごまかさない

● ③ 自分への嘘をやめる

・無理に明るくしていないか
・嫌なことを「まあいいか」で流してないか
・本音を押し殺していないか


【まとめ】

人間は1日に6〜10回の嘘をつく。
そのほとんどは無自覚で、小さな“白い嘘”。

理由は
・自己防衛
・協調性
・印象操作
という心理的な本能。

現代はSNSと高速コミュニケーションの時代。
だからこそ、嘘の総量は過去より増えています。

小さな本音を1つ増やすだけで、人間関係もメンタルもラクになる。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


The reCAPTCHA verification period has expired. Please reload the page.